5.112016
将来の夢
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
先日、陽塾のロビーに、職業紹介の本を置きました。
その本には、いろいろな職業の紹介とその職業になるにはどうすればよいか、その職業はどんなタイプの人に向いているかなどの情報が書かれています。
子どもたちに、時々は自分の将来のことを少し真剣に考えてほしいと考えました。
本来、自分が今やっている勉強は将来の夢からの逆算であるはずです。例えば、医者になりたいのなら大学の医学部に行かなければなりませんが、医学部に合格するのは難しく、そのためには大学進学実績の良い高校に進学したほうが有利です。大学進学実績の良い高校は偏差値が高いですから、今がんばって勉強しないと・・・となるのです。
しかし、小学生や中学生のうちから明確に将来の夢を持っている子は多くはありません。または夢を持っていたとしても何が何でもその夢をかなえたいと真剣に考えているわけではなく、「もう少し先でがんばったらなれるかなぁ」くらいに軽く考えています。
そのため、自分の目の前の勉強に意味を見いだせず、やる気もなかなか出ない子も多いでしょう。
子どもに将来の夢をたずねてもすぐに答えられない子が多いのは、子どもたちは将来についての情報をあまりにも持っていないからです。
今、世の中にはわたしたち大人でも知らないようなさまざまな職業があります。
子どもたちはまずはその多くの選択肢を知る必要があります。その中から興味のある職業を見つけ、自分の将来を意識すると、少し背筋が伸びたようになっていろいろなことが新鮮に映るはずです。勉強にも意味が出てきて、やる気も倍増するかも知れません。
やはり、「なりたい自分」は大切なのです。
一方、いろいろな情報を仕入れても、まだ自分の将来の夢が分からない子もいるでしょう。しかしそういう子こそ、大人の言うことを素直に聞いてしっかり勉強すべきなのです。
小中学生の時にしっかりと勉強しないとなれない職業はたくさんありますが、勉強をしない方がなりやすいという職業は絶対にないのですから。
一人ひとりの子どもは必ず大人になります。それぞれの将来が必ずやってきます。
子どもたちに将来のことをイメージさせて考えさせることは、わたしたち大人の大切な役割のひとつですね。