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実はバレバレ

こんにちは。陽塾代表の原田基生です。

先日、高校時代の友人たちと会って食事をしました。

友人たちと話していると、やはり高校時代の思い出話が多く出てきます。
授業中に内職(ほかの教科の勉強)をしていたなぁとか、早弁してたよなぁとか、宿題をやってこなかったときに「やったけどノートを忘れました」とか(笑)
・・・ぞくぞくと高校時代の「悪行」(笑)が出てきました。

わたしたちは、当時叱られなかったし、こういうことは先生にはバレていないと、たかをくくっていました。

しかし実はそうではなく、先生には100%に近い確率でバレていたと思います。
今から考えると、当時のわたしたちの「悪行」がとがめられなかったのは、先生に大目に見てもらっていたからなのだと思います。

大人になって、教師になって経験を積んでいくと、子どもたちのこういう「授業中の不審(?)行動」や「ウソ」って、結構すぐに見抜くことができるようになります。
教師になった今、それがよく分かります。
その日集まった中に、ある私立の中高一貫校で教師をしている友人がいたのですが、彼も同じことを言っていました。

授業中、教師が立って、子どもたちは座っています。
子どもは教師一人と向かい合っていますが、教師は数十人と向かい合っています。
実はこの位置関係が絶妙なのです。

まず、視点が高い、これだけでいろいろなことが見えます。机の上に違うものを出していたりするとすぐに分かります。
また「30ページの5番の問題見て」とか「板書うつして」などと指示すると、子どもたちはいっせいにその動作をします。
でもそれを聞いていない子は、そのいっせいの動きと違う動きになります。これで、聞いていない子がすぐに分かります。

「ノートを忘れました」は、その子の性格や状況を知っていれば、ある程度の「予測」はできます。
もちろん「断定」はできませんが。

今、子どもたちと接していてこういうことがあると、指導は当然しっかりとします。
でも「あの頃の自分」を見ているようで、何か少し微笑ましい気持ちになります。

この子たちも、大人になったら気づくんだろうなぁって。

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