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学力が高いのに子どもを伸ばせない教師

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

自分の持っている学力は高いのに、授業が分かりにくく生徒を伸ばすことができない教師がいます。
わたしが学生時代にもそういう教師に習ったことがありますし、大手塾勤務時代にもそういう教師がいました。

わたしが勤務していた大手塾では定期的に教師のテスト会を行っていましたが、そういう教師はテストの成績はいつも優秀でした。しかし、授業の分かりやすさや信頼度を問う生徒アンケートの数値はいつも低く出ていました。

学力が高い教師は優れた教師だと思われがちですが、実は「学力が高い教師」と「子どもを伸ばす教師」は違うのです。
もちろん「子どもを伸ばす教師」のほうが優れた教師であることは言うまでもありません。

そういう教師は自分自身の子ども時代は成績が優秀だった場合がほとんどです。
スポーツの世界でも「名選手は名監督にあらず」などと言われることがありますね。

これまでわたしが出会ったこのタイプの教師に共通していたのは、
「勉強ができない子のつまづきどころが分からない」
ということでした。

自分が子どものころに勉強でつまづいた経験がほとんどないので、子どもがどういうところでつまづくのかが分からず、教える内容を「こんなこと分かって当然」とどこかで思っているのです。
「分かって当然」なので、少しでも深く分からせようとする工夫がありません。
「授業は聞いていて当然」なので、授業に集中していない子を注意しません。
「宿題はやって当然」なので宿題のチェックややり直しなどもさせません。
その結果、授業は独善的、無機質的、一方通行的になりがちで、笑いも厳しさもなくただ淡々と進んでいきます。

これでは子どもが伸びないのも当たり前です。

もちろん教師たるもの、目指すべきは「学力が高く、子どもを伸ばせる教師」です。
わたしもしっかり精進したいと思います。

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