7.142016
子どもは大人を写す鏡
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
昔から「子どもは親を写す鏡」とよく言われます。
「子どもは親の言う通りにはしないが、親のやる通りにする」などとも言われ、子どもがどう育つかは親の育て方にかかっていることはもちろん大きいのですが、親だけでなく学校や塾の教師、部活動の顧問、習い事の先生やコーチ、近所のおっちゃんやおばちゃんまで、子どもと接する大人は何らかの影響を必ず与えています。
子どもたちの行動は、まず自分の周りの他人の「真似をする」ことからはじまります。周りのことをしっかりと見て、いい悪いの判断はあまりしないで真似をするのです。
実はこれ、大人でも同じです。全く初めての新しいシステムのお店や、言葉も通じない地域や国に突然飛び込んだら、何をどうしていいのか分かりません。そんなときには周りの人がやっていることをよく見て、それと同じようにして動こうとしますよね。
慣れてくるとやっと、自分なりの動きができるようになるのです。
大人の行動は思ったより見られています。
「約束は守りなさい」と言いながら自分が子どもとの約束を忘れてしまったり、「他人の悪口は言ってはいけません」と言いながら自分が学校の先生や近所の人の悪口を言うなどしていたら、子どもも真似します。
その上子どもは、そういう大人を軽蔑し、その人の言うことを聞かなくなってくるのです。
人は誰でも「不完全」なものです。子どもにエラそうに言う大人も、もちろん完璧な存在ではありません。
もちろん子どもにできるだけ「いいところ」を見せるようにしなければなりませんが、失敗したとき、間違ったときは素直に「ごめんなさい」と言えるような大人でなければならないな、と思っています。
そういう素直な姿もまた、子どもはしっかりと見ているのですから。