1.252015
子どもたちの後ろ姿
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
わたしは、子どもたちがテストを受けたり問題演習をしている時に、教室の後ろからその後ろ姿を見るのが好きです。
熱気を少し帯びたいい緊張感の中、それぞれの子が黙々と問題に取り組みます。
このとき、まさに子どもたちの「一所懸命の瞬間」です。
A君の後ろ姿を見ます。解答用紙に何か書き込んでいます。
「あの考え方、ちゃんと使えてるかな」
Bさんの後ろ姿を見ます。机に肘をついて頭に手をやり、何やら考え込んでいます。
「昨日の質問しに来た問題とよく似た問題が出ているよ。できてほしいなぁ」
C君の後ろ姿を見ます。書き損じたところをあわただしく消しゴムで消しています。
「頼むぜ~。計算ミスだけはするなよぉ」
・・・
心の中でそれぞれの子に声をかけます。
子どもたちは十人十色。それぞれの子が、それぞれの境遇の中、それぞれの思いや喜びや悩みを持っています。
そしてその子たちが今この場にいて、同じ問題を一所懸命に解いています。
がんばれと思う気持ち、何か愛おしいと思う気持ち・・・子どもたちのけなげな後ろ姿は、わたしに感動を与えてくれます。時々泣きそうな気持ちになるときもあります。
まさかテスト中に先生が後ろで泣きそうになっているだなんて子どもたちは思っていないでしょうね(笑)
そしてまたわたしは、
「この子たちをしっかりと伸ばすためにがんばろう」
と思うのです。
子どもたちの後ろ姿が、わたしを後押ししてくれる瞬間です。