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奈良県の全国学力テストの結果から

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

全国の公立小中学校の小6・中3を対象に実施された全国学力テストの結果が先日発表されました。
下位県の成績が全国の平均に近づいていて、学力の底上げが図られていることなどが報道されていました。
全国の都道府県の成績がランキング形式で発表されていましたが、都道府県単位では大きな差は見られませんでした。

奈良県は、小6で全国36位(昨年23位)、中3で19位(昨年19位)だったようです。
実はこの調査、私立に通っている子は受験していませんので、成績の都道府県ランキングで一喜一憂するのはナンセンスです。
奈良県は私立中学に通っている子の割合が非常に高く、全国でも有数の「教育県」なのです。

よって、このデータは「公立の」学校に通っている子どもたちの現状として見るべきです。
学力テストとともに実施されたアンケートからは、そういう子たちの現状が浮き彫りになっています。

奈良県の結果で、全国平均と比較して目についた大きな差は以下のようなものでした。
・読書が好きだと答えた子・・・小学生が2.4、中学生が6.2ポイント低い(読書好きが少ない)
・学校の授業の復習をしている子・・・小学生が8.3ポイント、中学生が9.4ポイント低い(学校の復習をしていない)
・塾に通って「いない」子・・・小学生が7.7ポイント、中学生が12.7ポイント低い(多くの子が塾に通っている)
・平日、小学生1時間、中学生2時間以上勉強している子・・・小学生が2.8ポイント低いですが、中学生は15.2ポイント高い(中学生は勉強時間は長い)

これらのことから浮かび上がってくる奈良県の公立小中学校の子は、
「読書好きが少なく、多くの子が塾に通っていて一日の勉強時間は長いが、学校の授業の復習はあまりしていない」
ということになります。

「学校の復習をしていない」と書くと、塾の勉強を優先させて学校をおろそかにしているような感じを受けますが、学校の内容は先に塾で定着させているので復習をする必要がないのかも知れません。

陽塾に通ってくれる子は公立小中学生の子たちです。
わたしは塾の役割の一つとして、「公立の子に対して、私立の子に負けないくらいの教育をする」があると考えています。
こういう調査結果や現場の子どもたちの現状はとても参考になります。
今後わたしたちに何ができるかを考え、カタチにしていくことは大切な仕事です。

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