8.52023
大切なものを傷つける行為
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
中古車販売会社の保険金不正請求が世間を騒がせています。修理に出されたクルマを故意に傷つけて修理代を水増ししたり、損保会社に自動車保険の保険金を不正に請求したり、店の前の植え込みを枯らした疑いまで出てくる始末で、まだまだ収まりそうにありません。
クルマを故意に傷つける行為としては、ゴルフボールを靴下に入れて振り回し、車をたたいて傷をつける、ヘッドライトのカバーを割る、ドライバーで車体をひっかいて傷をつけるなどの行為があったようです。
中古車販売会社は、もちろんクルマを扱う仕事です。創始者も管理職も一般社員も、みんなクルマが好きで入社したのではないでしょうか?それなのにその大切なものを故意に傷つけるとは、どういう感覚になってしまったのでしょうか?
そんな人たちが「お客様に喜んでいただくため、できるだけ良いクルマを提供する」ことなどできるはずがありません。
「初心」を完全に忘れているのです。
わたしたち教育の現場でいえば、子どもが好き、教えることが好きで、子どもの成長を喜びたいという「初心」で始めた仕事なのに、いつしか儲けることばかり考えるようになったり、精神的・肉体的に子どもを傷つけたりすることにあたると思います。
とにかく儲けることばかりを最優先にしている塾もあります。子どもにセクハラをするような教師もいます。もしかしたら純粋な「初心」すらもともと持っていなかった輩もまぎれているかもしれません。そう思うと、怒りがこみ上げてきます。
わたしは初心を忘れず、目の前の子どもたちを一所懸命に伸ばしていきたいと改めて思っています。