11.92014
塾でしか勉強できなくなってしまう怖さ
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
陽塾では、「わたしたちからの約束」の中で「学習習慣を身につけさせます」を、「生徒に守ってもらいたい約束」の中で「家でも勉強すること」を掲げています。
家でどれだけ勉強できるかは、学力向上のための大きなポイントです。わたしは、新しい塾を開校するにあたり、自ら進んでしっかりと家庭学習ができる子を育てたいと考えたのです。
以前勤務していた大手塾で、家では集中して勉強できないという理由で、毎日塾に来て勉強する子がいました。
家では勉強できないので、自分を勉強しないといけない状況に追い込む、という考え方は大切ですし、何よりそれを毎日実行することは素晴らしいことだと思います。
親は塾に行って勉強しているから安心。教師も毎日塾に来ているから安心。実際に勉強も進むでしょう。
しかし、それを単純に続けてしまうと、その子は「家では勉強できない病」になってしまう恐れがあります。
そういう子は、何らかの事情で塾の自習室が使えない日はほとんど勉強できません。また、受験が終わって高校生になっても、すでに卒業した塾に「自習させてください」と言ってくる子もいます。
こうなると困ったものです。「塾離れ」ができていない状態です。
自分の机で、一人黙々と集中して勉強できること・・・これが大切です。
勉強はこれからもずっと続いていくものです。家でも勉強ができるようになりたいと思い、それを試み、少しずつでもよいのでできるようになってほしい・・・そう考えてわたしは日々の指導にあたっています。
家では「全く」勉強しない子や、入試直前・テスト直前など、無理やり塾に来させて勉強させることも必要です。「背に腹は代えられない」からです。
しかし、その一方では、独り立ちをしてしっかりと自分で勉強できる子を育てていきたい、と考えています。