7.192015
味方
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
昨日は陽塾の中3の子たちの夏期講習前の最終授業でした。授業のはじめに少し時間を取って話をしました。
中3は夏期講習会からは勉強の質も量も大きく上がります。毎日継続の勉強のペースも上がりますし、授業もスピードアップして宿題も多くなります。
これまでよりもワンランク上の勉強をしようというのです。
もちろんわたしたち教師も、これまでより高いレベルの勉強を求め厳しく接することになります。すべきことができていなければもちろん叱りますし、授業後の居残り・授業がない日の呼び出しなども今後多くなるかも知れません。
自分の頭に他人が学力を注入することはできません。イヤでも自分の学力は自分で頭に入れるしかないからです。
・・・子どもたちは神妙な表情で聞いています。わたしは続けます。
「でもその厳しさは何のためなのか。教師に叱られる、親と勉強のことでケンカになる・・・なぜ教師は叱るのでしょう。なぜ親とケンカになるのでしょう。君たちと親と教師、この三者が目指すものはなんでしょう?」
「この三者は君たちが成長すること、合格することを目指しているんですよね。目指すものは一致しているんです。だから親も教師も『味方』なんです。叱るけど、ケンカするけど『味方』なんですよね」
子どもたちの表情が少しだけ変化します。
「君たちはがんばらないといけない。『なにくそ!』と思って勉強しないといけない。でも、勉強が分からないとき、やる気が出ないとき、自分がピンチの時には『味方』に言ってほしい。『味方』なんだから。そして一緒に打開策を考えていくのです」
子どもたちが何とも言えないいい表情になってくれました。
この子たちと、保護者の方と、わたしたち教師。
この仲間で受験という大きな山を乗り越えていきたいとわたしも感じた瞬間でした。
がんばります。来春のこの子たちの笑顔を見るために。