1.222015
勘違い
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
先週の金曜日に中2で小テストを行いました。少し難しいテストでしたので、子どもたちの点数は総じて芳しくありませんでした。わたしは時間をかけてそのテストの解説をして、「今後同じような問題が出たら、できるようになろう。しっかりとやりなおしをしておいてください」と言いました。
そして昨日、全く同じテストを抜き打ちで行いました。
前回よりも点数が下がっている子はいませんでしたが、満点はたった一人。前回と同じ点数に終わってしまった子もいました。
子どもたちに聞くと、前回のテストと同じテストだとみんな気づいていたようです。
満点だった子の進歩はすばらしいです。前回の授業で理解し、解きなおして、できるようになっていたのです。
しかしそれ以外の子は、前回解説を聞いて、ノートをとって、分かったと思っていたにも関わらず、できませんでした。
わたしの指導もまだまだです。
子どもたちの多くはこの「勘違い」が本当の意味で分かっていません。一度聞いて理解したと感じたことは身についていると錯覚しているのです。
それなのに、「反復」や「やりなおし」や「解きなおし」を軽視する傾向があります。
このことを身に染みて分かってもらわねばなりません。
わたしは子どもたちに言いました。
「初めての問題で間違える、または分からないことは構いません。重要なのはその問題を大切にして、しっかりと自力でできるようになることです。『できなかった問題ができるようになる』これが進歩ですよね。何度やっても同じ結果では進歩はありません。自分が『勘違い』をしていることに気づいてください。この問題は前回の授業で解説してノートもとっているはずです。今日は解説はしません。しっかりと復習してできるようにしなさい。復習して分からなければいつでも質問に来てください」
次回、子どもたちがしっかりと復習し、「できる」ようになってきてくれることを期待しています。