9.132015
勉強で勝つということ
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
子どもたちに「勉強で勝ちなさい」と言うと、少しイヤな顔をする子がいます。
自分がガツガツ勉強して、他人よりも1点でも多くとる。
このことが、何か利己的なイメージを子どもたちに与えるのでしょう。
わたしもそう思っていた子どものひとりでした。
進学塾でぐるぐるメガネの子たちがハチマキを巻いてエイエイオーをし、受験会場では他の受験生を萎縮させるためにやっているとしか思えないノボリを立てて何かを叫ぶ・・・そういう光景を見てきましたので、どうしても「他人を蹴落とす」というイメージを持っていました。
蹴落とされた子はかわいそう、負けた子はどうなるんだ・・・。
しかし「勝負ごと」には必ず勝敗はあり、勝つことは誰もが目指すものであり、勝つために努力をするわけです。
スポーツや囲碁・将棋の世界では当然で、子どもたちが励んでいる部活動の試合でもそうです。
試合で勝つことが利己的などとは誰も思いませんし、対戦相手がかわいそうだからわざと負けることなどしません。
勉強も同じです。
合格という勝利を目指して、コツコツと勉強という練習を続けていく。
素晴らしいことではありませんか。
ただ、あまりに勝ちたいからといって道を外れてはいけません。
スポーツでは、ドーピングをしたり故意に相手にケガをさせたり、勉強では、カンニングをしたり受験会場で他の受験生を委縮させたり・・・。
反則技で自分を高めたり、相手を相対的に下げたりするのはどの世界でも許されることではありません。
子どもたちには、勉強でも勝ってほしいと思います。
子どもたちに勝ってほしいからこそ、わたしたちは厳しい「練習」をさせるのです。