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勉強ごっこ

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

自分では勉強をがんばっているつもりでも、実はそれは「勉強ごっこ」に過ぎないというケースがあります。
厳しい言い方ですが、「自分は勉強をがんばっている」という自己満足の世界に入ってしまっている場合です。

以前勤務していた大手塾でもそういう子がいました。
毎日自習室に通って勉強するのですが、かけた時間に比べて勉強の量も質もそれほどではないという子です。

勉強の内容を見てみると、教科書の文章をひたすらノートに写しています。「何で教科書の文章を写してるの?」と聞くと、「覚えるために書いているんです」と答えます。
しかしこれでは機械的な「作業」です。目的が「文章をノートに写すこと」にすり替わっています。これは時間がかかるわりには効果は薄いやり方です。
ノートにまとめるなら教科書や授業ノートなどの中から重要なことをピックアップして簡潔にまとめる方が時間もかからず効果も大きいものです。

ノートにまとめをしているときに、そのまとめをきれいに書きすぎる子もいます。色ペンを10色くらい使ってカラフルでハデなまとめを作り、ひどい(?)場合は「さし絵」まで描いています。
これも「作業」になってしまっています。目的が「きれいなまとめを作ること」にすり替わっています。
きれいにまとめるな、とは言いません。しかし、バランスが大切です。自分の頭に入れることが本来の目的ですので、それが実現できるならまとめは少しくらい雑でもよいのです。

このままでは本人がかわいそうです。
教師は、子どもの勉強のやり方をしっかり見て、正しい勉強方法を粘り強く指導してあげなければなりません。

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