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効率的な動作

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

わたしは、授業のはじめに子どもたちのノートをチェックします。
チェックするものは、前回の宿題をやったノートと、毎日の計算ノートと、連絡帳と学習記録表が一体になった『学習管理シート』の3つです。
「それではいつものように、宿題のノートと計算ノートと『管理シート』をチェックするから、机の上に出して準備してください」
と指示をして、それぞれの子の席をまわって、それらをその場でチェックしてハンコを押していきます。

このときの子どもたちの動作はさまざまです。

効率的な動作をする子は、指示されるとノートと管理シートの該当ページをさっと開けて、それらを机の上に重ねて置いておき、わたしが来るのを待っています。
わたしが自分の席にまわってきたら、それらを順番に見せてハンコをもらいます。その間およそ10秒です。

ムダの多い動作をする子は、わたしが席にまわってきたときには机の上には宿題のノートが置いてあるだけです。
「宿題をやったところは?」と聞くと、そこからノートを開いて宿題をやってあるページを探し、そのページを開いてハンコをもらいます。次に「計算ノートは?」と聞くと、机の中やカバンから計算ノートを探して取り出し、該当ページを探して開いて見せます。そのあと管理シートを取り出してページを開いてハンコをもらいます。
これだけで1分くらいかかることもあります。
あまりにもたもたしているときは、その子のチェックは後まわしにし、すべて準備するように指示しておいて先に別の子のチェックをすることもあります。

実はこの動作の違いは、忘れ物や集中力、学力に関係があります。

効率的な動作ができる子は、少し先のことを見て、どうすればスムーズにチェックしてもらえるか、ということを考えて行動しています。こういう子は忘れ物が少なく、集中力があり、テストの結果も良好です。
逆に効率の悪い動作をしてしまっている子は、忘れ物もちょくちょくあり、集中力もいまひとつで、テストの結果もそれほど良好ではありません。

「少し先のことを見て考えて効率的に動く」ということがポイントで、これは学力の向上のためにも大切なことなのです。

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