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他人のせい?自分のせい?

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

ある教科の定期テストの点数が芳しくなく、通知表の成績も振るわない子がいるとします。
そういう子に、その教科の成績が振るわない理由を尋ねると、よくこういう回答が返ってきます。

「学校の先生の授業が分かりにくいんです」

確かにその子にとって、学校の先生の授業は分かりにくいのでしょう。
先生という「他人」のせいで、成績が伸び悩んでいることになります。

しかし、その子の成績不振の原因はそれだけではないことがほとんどです。その子に深く尋ねると、
「授業をしっかり聴いていない」
「宿題をやっていない」
「課題のノート提出をしていない」
「ワークは一度きりしかやらず、やり直しもしていない」
といった現状が露呈します。

これらをみると、成績が伸び悩んでいるのは「自分」のせいでもあるということです。

子どもたちは、問題点の「自分のせい」は棚に上げて、あたかも「他人のせい」一色であるように考えてしまうことが多くあるようです。
しかし、問題点は普通、その当事者がコントロールできない要素(他人のせい)と、コントロールできる要素(自分のせい)が組み合わさっています。
「他人のせい」の要素は自分ではどうしようもないのですから、「自分のせい」の要素をしっかりと見つけて、改善していくしかありません。

このケースの場合は、
「先生の授業は分かりにくいけど、それでも一所懸命授業を受けて、分からないところはあとで学校や塾の先生に質問し、復習する」
という改善ができます。
実は、この改善行動をとれば、結構成績はアップします。
「自分のせい」の要素の改善だけで問題点がほぼ解決することも少なくないのです。

問題点は冷静に「分類」し、自分ができることをしっかりとやることで、その問題点は解決に向けて大きく前進するでしょう。

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