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丸つけ直後のやり直しは危険

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

受験真っ只中のこの2月ですが、実はあと2週間ほどで中1と中2の子たちは学年末テストを迎えます。
この春から中2は受験学年に、中1は内申点が入る中2に進級しますので、現学年の締めくくりのテストとして大切なテストです。
陽塾でも、中1と中2は明日からテスト対策授業に入ります。

対策授業の期間は通常の塾の授業のカリキュラムを一時的に止めてテスト勉強に没頭してもらうのですが、その中で重点的にチェックするのは各教科のワーク類がしっかりと進められているかということと、そのやり直しがていねいにできているかです。

ワークは原則として「問題を解く→丸つけをする→やり直しをする」を繰り返します。

分からなかった問題には丸つけのときに赤ペンで正解を書き込む子は多いのですが、時々その直後にやり直しをする子がいます。
実は丸つけの「直後」にやり直しをするのは少し危険です。

なぜなら、丸つけのとき赤ペンで書いた正解が一時的に頭に残っていて、直後には「正解してしまう」ことがあるからです。
ある場所に電話をするとき、電話番号を見て「56-2711、56-2711、・・・」と頭の中で反復しながらダイヤルし、電話が終わった頃にはその番号をすっかり忘れてしまっているのと同じことです。

短期記憶にある「正解」は長期記憶に残るためにはインパクトや反復が必要なので、丸つけ直後に復習することは大切です。
しかし、そのことがらが長期記憶に残っているかどうかの確認は丸つけ直後にはできません。
やり直しは少なくとも1時間後、できれば次の日くらいに行う方が望ましいのです。

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