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マスコミと国民の質

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

いわゆる「中居問題」が、芸能界・マスコミ界で大いに騒がれていますね。

ときに「マスゴミ」と揶揄されるマスコミは、質が低いコンテンツを発信していることがあります。少し前、何となくテレビを見ていたとき、ドジャースの大谷選手が持っていた紙袋のロゴからその店をつきとめ、その店に取材に行くというようなばかばかしいことを延々とやっていて、辟易した覚えがあります。これはもちろんそのテレビ局にも問題がありますが、視聴者がそういう情報でも喜ぶという受け取り側の問題もあると思います。

マスコミの質は国民の質、つまり国民の情報リテラシーや関心によって大きく影響を受けます。マスコミの質は、国民の質を写す鏡のようなものなのです。視聴率やクリック数が「お金」に直結する今のマスコミでは、国民の関心ごとが報道内容に直接影響を及ぼしてしまうのはある意味自然なことです。
軽い娯楽情報やスキャンダルが優先され、社会問題や政策に関する、いわゆる「真面目」な報道が後回しにされることが多いですが、これはつまり、国民が優先する関心ごとが「軽い娯楽」や「他人のあらさがし」であるということになります。

まず国民が情報リテラシーを高めて、質の高い情報を求める姿勢を持ち、それにこたえる形でマスコミが公正かつ責任ある正しい報道を行うことで、社会全体の情報環境が向上するのだと思います。

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