2.272015
フリーハンドで描く
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
子どもたちがノートに表や図を描くときに、直線は定規を、円はコンパスを使って描くことが多いと思います。
小学生のときは字を書く力も図を描く力も未熟なので、フリーハンドで直線や円を描かせると大変なことになります(笑)ので、やはり定規やコンパスを使って描くほうがよいと思います。
しかし、中学生ともなるとそれらの力が向上していますので、簡単な表や図ならば、直線も円もフリーハンドで描けるようになってほしいと考えています。
理由は単純です。「早いから」です。
入試などでは、簡単な表を作って考えることがあります。試験中では、問題用紙の余白に書きこむことになりますが、テスト中に表を作るための何本もの直線を定規を使って引いていると時間のロスになります。きれいに書く必要はないのです。
また普段、テキストの問題をノートに解くときには、まず問題の図をノートに描いて、問題文を読みながらはじめの図に書き込まれていなかった長さとか角度とか座標などのヒントを、ノートに描いた図に書き込んで問題を解くようにさせています。このときも、できればフリーハンドですべて描くことが望ましいと思います。
フリーハンドで描くと明らかに直線が曲がってしまうとか、始点と終点がつながっていない、大きくひずんだ円になってしまう場合は定規やコンパスを使うしかないですが、その場合はフリーハンドで描く「訓練」が必要です。直線も円も練習すればそれなりに描けるようになります。
反比例のグラフである双曲線や、二次関数のグラフである放物線はどちらにしてもフリーハンドで描くしかありませんしね。
ノートにさっとフリーハンドできれいな図を描く子を見ると、かっこいいなと思います。
こういうことも、勉強に必要な力のひとつであり、訓練が必要なものなのです。