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デスマッチ

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

現在、新中3は数学で、授業時に毎回計算テストを行っています。
そしてこの計算テストで不合格だった子は、居残りで満点を取れるまで何度も何度も再テストを行っています。
居残りで時間が遅くなりすぎると、そのときは一旦帰宅してもらい、次の日の授業前に呼び出して続きをします。

満点をとれるまでの、まさに「デスマッチ」です。

昨日も計算テストを行いました。22時に授業が終了したら居残り組の再テストが始まります。

授業中で一発合格した子は、後片付けをして「さようなら」と私にあいさつをして帰宅します。
一緒に帰る友達を待つために、一旦片づけてから教室の後ろの方の、じゃまにならない席に移って勉強をし出す合格者もいます。

再テストが始まります。

ひとつでも間違えると居残りが続きます。制限時間が短いのでゆっくり見直しもできません。

ピピピピ・・・タイマーが終了時刻を知らせます。

交換をさせて相互採点をさせ、その後点数を聞きます。
見事満点を取って合格し、帰宅できる子が喜びます。

不合格だった子は、その合格した子を横目で見ながら、悔しそうに間違えた箇所を見直しています。

質問等がないかどうか確認してから、2回戦に突入です。

・・・全員が満点合格するまで、この繰り返しです。

毎回惜しいミスをして不合格になってしまう子。何度も何度も再テストです。
わたしもとことん付き合います。

何度目かで、ついにその子が満点を取ります。

何度も問題を解いているのでそれだけでも計算の訓練になりました。
その子の中に、小さな達成感が生まれます。
「よくがんばったな。次からは授業で一発で合格するようにね」
わたしが声をかけます。

本来は授業のテストで合格するのが望ましいのです。しかし、そうならなくてもこのように小さな達成感を持たせることができます。

居残り再テストデスマッチ。聞こえはよくありませんが、それは子どもと教師の二人三脚でもあるのです。

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