7.122015
スランプ
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
勉強だけに限らず、スポーツや音楽などでも上達したければ練習(トレーニング)が必要です。
練習を継続的に行うことで何事も少しずつ上達していくものです。
ただし、練習の継続時間と上達度との関係は直線的ではありません。あるところまで上達すると、練習をさぼったり手を抜いたりしているわけではないのに一時的に成長がストップするという現象が起こります。
心理学者のブライアントハーターは、1つの技術を習得する過程には、意識や才能とは無関係に進歩が止まる「踊り場」があることを発見しました。
これを「練習の階級説」といいます。
上達のようすをグラフで表すと、そのグラフには右上がりになって上達している部分と、時間をかけてもあまり上達しないグラフが平らになった高原のような部分が現れます。この平らになった部分が「スランプ」です。平らになったグラフの形状から「練習の高原(プラトー)」ともいわれています。
どんなに才能のある人でも避けられないスランプが必ずあり、それを乗り越えることができれば技術がまた進歩すると言うのがブライアントハーターの説です。
正しい方法で練習していれば、スランプに入ってもどこかでそれを脱出することができます。
大切なことは「スランプ中でも練習を継続する」ということです。
目に見えて上達していなくても、そのスランプ中の努力は次の飛躍への充電になるのです。
スランプ中に「やっても上達しない」と限界を感じてその練習をやめてしまうと充電したことがムダになってしまいます。
スランプは誰にでも訪れるものです。訪れたスランプに対しての対応のしかたで上達するかそうでないかが決まるということです。
上達するかどうかは結局自分の行動にかかっているということですね。