7.132015
コーラス・リーディング
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
コーラス・リーディング(Chorus reading)とは、授業中に教師のあとについて子どもたちが一斉に音読することをいいます。
音読といえば、小学校の国語の授業や中学校の英語の授業を思い浮かべることが多いと思います。もちろんコーラス・リーディングはこれらの教科で行われることが多いでしょうが、わたしは数学や理科、社会の授業などでも重要事項や読み方が難しい語句などはコーラス・リーディングをさせています。
「子どもたちが自ら発声する」ということは非常に重要です。読み方が難しい用語などは教師が授業でその言葉を何度も使っているにもかかわらず、子どもが言えないことがあります。
例えば、数学で使う不等号「<」です。この記号は「しょうなり」と読みます。
子どもたちは意味を知っていますし、もちろん書くこともできます。何度も授業に出てきて、教師も説明で「しょうなり」と発音しているのに子どもにあてると読めないことがあります。
教師が「しょうなり」と読んでいるのをしっかりと聞いていなくてどう発声すればよいか分からない場合と、読み方は分かりますが自分の口から発声するのが初めてで少し恥ずかしい思いを感じている場合があるようです。
ノートに読み方を書かせることもありますが、コーラス・リーディングをさせると、読めないようなことはほぼなくなります。
コーラス・リーディングで大切なことは大きな声を出すことです。
恥ずかしくて英語をわざと日本語っぽく発声したり、小さな声で発声したり、発声せず「口パク」している子がときどきいますが、そういう子はたいてい定着度が低いです。
わたしはみんなで発声しているときに声が小さかったり、口パクしている子がいれば、その子をあてて「ソロで言ってみて(笑)」と言って発声させます。
「音声」は勉強で非常に重要な要素です。コーラス・リーディングをうまく活用して子どもたちの学習内容の定着を高めたいと思います。