2.92016
まわし合格
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
先週の土曜日に奈良の私立高校の入試があり、昨日からその合否が出始めています。
今日も郵送での合否結果が届く高校があるので、電話の前で少し緊張しながら待機しています。
陽塾では公立高校を第一志望とする子が多いので、私立高校はほとんどの子が併願で受験しています。
併願で受験する私立高校はいわゆる「すべり止め」といわれる高校で、本命の高校を受験する前の「保険」のようなものです。
よって、公立高校が本命であれば、私立受験は単なる通過点です。
しかしやはり合否は受験生たちの最大の関心事であり、その結果はメンタル面に大きく作用してしまいます。
よくあるのが「合格して気を緩めてしまう」と「不合格になって自信をなくしてしまう」です。
そうならないように、合格した子には気を引き締めさせ、不合格の子には前を向かせて努力を続けさせる必要があります。
難しいのがいわゆる「まわし合格」になったときです。
「まわし合格」とは、その高校で出願した第1希望の学科コースには届かず、第2希望の学科コースに合格するということです。
合格は合格なのですが、手放しで喜べる感じではない結果です。
「第1志望のコースに合格できなかった・・・」と不合格のように落ち込んで自信をなくす子もいますし、「不合格でなくてセーフ」と安心して気を緩めてしまう子もいます。
その子の性格・学力・受験パターン・受験当日の手ごたえなどで、受け止め方が変わってくるのです。
教師は子どもの性格や学力を知っておくことは当然のですが、「まわし合格」をその子がどうとらえているかを把握し、的確な声かけをしてあげなければなりません。
いちばんいいのは「合否を忘れる」ことです。でもそんなことできるわけはありませんよね(笑)
今のような入試真っ只中の時期には、あえて「過去や遠い未来」などの長期的な視点を持たずに、「今と次の受験」だけを近視眼的に考えて受験勉強する方がメンタルのコントロールとしてはよいと思います。