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へいわとせんそう

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

ふとテレビを見ていると、詩人の谷川俊太郎さんの『へいわとせんそう』という絵本(絵はNoritakeさん)について、谷川さんへのインタビューがありました。
この絵本は2019年に初版が出ていたのですが、ウクライナでの戦争をうけて、あらためてSNSを中心に注目されるようになったようです。

この本は、はじめは「へいわのボク」と「せんそうのボク」など、平和と戦争を対比させ、戦争の無意味さやむごさを教えてくれます。
そして、最後に近づくと、「みかたのかお」と「てきのかお」と、味方と敵を対比させるように変化するのですが、味方と敵は「顔」も「朝」も「赤ちゃん」も全く同じなのです。
最後のページの「みかたのあかちゃん」と「てきのあかちゃん」を見たとき、わたしは涙がこぼれそうになりました。

味方の人間と敵の人間はどこが違うのだろう。
どこも違いません。
同じ人間がなぜ殺し合うのだろう・・・。

谷川さんは「ウクライナの戦争をどう思いますか」と問われて、「分からないです」とこたえました。
世界一般では何かとロシアが悪いと言われていますが、本当にロシアが、ロシア人が絶対悪なのでしょうか。
そうやって「敵」をつくっていいのだろうか・・・。
そんなことも考えさせられる絵本でした。

子どもにはもちろん、大人にも読んでほしい絵本です。
「陽塾文庫」にも置きました。
生徒の皆さん、保護者の皆さん、ぜひ読んでみてください。

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