6.212015
のっぺらぼうノート
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
わたしは、テスト対策のときなどに子どもたちのノートを回収してチェックしますが、たまに表紙に何も書かれていない「のっぺらぼうノート」を提出する子がいます。
ノートの表紙には必ず書かなければならないことがあります。
それは「タイトル」と「氏名」です。
それらを書いていない子には、すぐに「名まえペン」を渡して、それらを「その場で」書くように指導します。
なお、タイトルについては、同じ教科で複数冊使用している場合は、そのノートの内容が分かるように書いておく必要があります。
例えば単に『数学』とだけ書くのではなく、『数学(塾・授業用)』とか『数学 ~毎日の計算~』などのように、一目見て「どの教科の何のノートか」が分かるようなタイトルを書いておくのです。
細かいことのようですが、ノートの表紙にタイトルと氏名を書くことは、意外と成績に関係しています。
「のっぺらぼうノート」の子は、忘れ物が多く、成績も今一つであることが多いのです。
「タイトル」がないと、一見しただけではどの教科の何のノートか分かりません。複数冊のノートの中から必要なものを見つけるために、わざわざ1冊ずつノートを開き、中に書いていることを見て、その内容からどの教科の何のノートかを判断します。これを必要なノートが見つかるまで繰り返すことになるのです。
学校や塾にノートを忘れてきてしまい、目の前のノート群の中に必要なものがない場合は、「あれ?」などと思いながら、その「ノート探索」をあと1、2セットやることになってしまうのです。
時間がない時には間違えて別のノートをカバンの中に入れてしまう、ということも起こってしまいます。これは「忘れ物」につながります。
すべてのノートの表紙にタイトルが書いてあれば、中を開かなくてもすぐに必要なノートを見つけられますし、目の前のノート群の中に必要なものがない場合もその事実をいち早く知ることができるのです。
「氏名」は、100%自宅のみで使用する場合は書く必要はありませんが、提出するしないに関わらず外部に持ち出す可能性のあるノートには必ず書いておくべきです。学校や塾などにうっかりノートを忘れてしまっても、自分の手元に帰ってくる確率が飛躍的に上がるからです。大切なノートをなくしてしまうと、当然勉強や成績にも悪影響が出ます。
ノートの表紙に自分で書いたタイトルと氏名。これはノートの「顔」のようなものです。
ノートは「のっぺらぼう」のままにせず、「顔」を与えてあげましょう。