10.132015
お山の大将
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
学校や塾の教師は、たくさんの子どもがいる教室に一人だけいる大人です。
大人はもちろん子どもよりも体が大きく力も強く、知識も経験もあって、多くの面で子どもたちにまさっています。
よって、教室の中で教師は最も影響力のある「お山の大将」です。
大人の身体的な力の強さと知識の豊富さで、子どもたちをどうにでも扱うことができるのです。
最近ではタブーですが、体罰は教師が子どもに対して身体的な力の強さを発揮して子どもをコントロールする手段でした。また、子どもを言葉巧みにだましたりごまかしたりすることも可能です。
教室に入り、ドアをぴしゃりと閉めればそこは一種の「密室」となり、他の大人は介入できませんので、例えば手を抜いて授業をしていてもなかなかばれることはありません。
子どもはしょせん子どもですので、コントロールすることは簡単なのです。
だからこそ教師は真剣に、そして謙虚に子どもたちと向き合わなければなりません。
子どもは大人と比べると発展途上なので、教師がいわば「上から」教えてあげなければならないこともやはりありますが、すべてにおいて「上である」と考えてしまうとおかしくなります。
子どもも教師も同じ人間です。あいさつをする、礼儀をわきまえる、お互いを認める、間違ったら謝って改める・・・それら人としての基本事項は、子どもでも大人でも同等に必要なことです。
教師は、子どもたちを力や知識だけでなくその人格で引っ張ることができるような、信頼できる「お山の大将」でなければなりません。
わたしもがんばります。