3.182015
「追う勉強」と「追われる勉強」
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
成績が良好な子とそうでない子の勉強スタイルの違いに、「追う勉強」と「追われる勉強」があります。
「追う勉強」をしている子は、先のことを考えて、「今しておいた方がよいこと」を自分から進んでやります。
例えば、2週間後にテストがあるからそろそろワークをちゃんとやっておこうとか、あとでやる時間が取れそうもないので宿題は今やっておこうとか考えて行動する子です。
また、「追われる勉強」をしている子は、やらなければならないことを後回しにする傾向があります。やらなければならないことをぎりぎりの期限にやるので、内容が雑になったりヌケがあったりします。
こういう子は、普段の授業での小テストの勉強でも同じように勉強しますので不合格になる率が高く、結局居残り再テストなどの「余計な」勉強がさらにオンされることになってしまい、さらに追われることになってしまい、悪循環におちいってしまいます。
これらは、その子のメンタルにも大きな影響を及ぼします。
例えば、夏休みの宿題を初日でほとんど片づけてしまう子がいます。これはこれで少し問題もあるのですが、これは「追う勉強」です。
「追う勉強」は、自分から考えて動いていますので、「自己決定感」を得ることができます。「自己決定感」とは、自分で主体的に決めたことをやっているという意識です。また、他の子に先んじているという優越感も加わり、モチベーションが上がります。
「追われる勉強」におちいってしまうと、しなければならないことに忙殺され、自分で主体的に勉強しているという意識を持つことができません。イヤなことをやらされているわけですので、当然モチベーションは上がりません。
ポイントは、
「少し先のことを考えて、自分で主体的に考えて行動しているか」
です。
これができれば、「追う勉強」です。
「追う勉強」をすれば、単に勉強が進むだけでなく「やる気」も出すことができるのです。