7.42015
「次はがんばる」
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
期末テストの結果が返却され始めています。
陽塾では、テスト対策期間に入るときに専用の用紙を配布して、それぞれの教科の自己ベスト得点と目標得点を書いてもらっています。
テストが返却されたらその用紙に実際の得点を追記してもらい、さらにそれぞれの教科の勉強について振り返りとそれをふまえて「今後はどうしていくか」のコメントを記入してもらっています。
昨日、中1と中2の子たちに、得点報告と振り返り・今後について書いてもらいました。
全教科の答案が返却されていない子もいましたが「鉄は熱いうちに打て」です。答案返却で子どもたちがさまざまなことを感じているうちに書いてもらう方がよいのです。
ここで何も指導しなければ、多くの子たちは「形だけの反省文」を書きます。
今後どうするか書く欄に、
「次はがんばる」
と書くのです。
学校で書く反省文を見せてもらっても、こんなことを書く子は案外多いものです。
しかしこんなコメントを書く子に限って次もがんばりません(笑)次回のテストの反省文にも相変わらず「次はがんばる」と書くことになるのです。
わたしはこのようなコメントを書いた子には用紙を突き返し、どうすれば少しでも改善するか考えて書きなさいと言います。
できるだけ「数字」を入れなさいともアドバイスします。
「今回はワークを1周しかしなかったけど、次は3周する」
「まとめを作ったのが2日前だったけど、5日前には作るようにする」
などとすると、次回どうすればよいか、自分の行動すべきことが明確になります。
単に反省文を形だけ書かせるのではなく、少しでも改善するための行動を本人に考えてもらい、次回の行動につながりやすくなるように指導しなければ、子どもはずっと「次はがんばる」と書き続ける羽目になってしまうのです。