1.92015
「叱られライン」
こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。
陽塾は開校して半年です。開校した夏期講習から通ってくれている子たちとは半年の付き合いになります。
これくらいになると、教師側が子どもたち一人ひとりの性格を把握しているのは当然として、子どもたちも教師の性格を把握しています。
教師とはいえ、やはり人。性格や人となりは一人ひとり違います。
子どもたちは無意識のうちにこの性格を把握しているのです。
そして子どもたちの中に、「叱られライン」が設定されます。
「叱られライン」とは、「この先生はこれ以上〇〇すると叱る」というリミットのことです。
例えば、わたしは時々授業中に雑談を入れますが、授業に戻るときに切り替えができず、いつまでもその雑談の内容を引きずってだらだらと不規則発言をすると、1回目は普通に注意します。それでもまだしゃべっていると叱ります。
他には、「ウソを言ってごまかそうとするより、正直に白状する方がよい」とか、「忘れ物は2回以上連続するとダメ」などのようなものです。
陽塾の子は、多くの子がこの「叱られライン」を把握しているので、切り替えがしっかりとできます。
ごくたまに、この「叱られライン」を忘れ、「踏み込んではならない領域」に踏み込んでしまって(笑)叱られる子がいます。
子どもたちがこういうことを意識することはわたしは大切なことだと考えています。「叱られライン」を意識する瞬間は、他人がどう思っているか、を意識している瞬間だからです。
また、教師側が絶対に注意しないといけないことは、「しっかりとした基準」を持つということです。これがブレてしまうと、子どもたちはとまどいます。昨日叱られなかったことなのに、今日は叱られるという事態になってしまうからです。
「機嫌が悪いと生徒にあたる先生」とか「人によってえこひいきする先生」は、この基準がブレているのです。
教師が一貫性を持って子どもたちを指導することは非常に大切なことです。わたしも精進していきます。