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「伝聞形」で褒める

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

言うまでもなく、褒めることは非常に大切なことです。

子どもを褒めるときには、直接褒めることももちろんいいのですが、「伝聞形」で間接的に褒めると効果大です。

この心理的効果ことを「ウインザー効果」といいます。ウィンザー効果とは、第三者を介した情報のほうが、直接伝えられるよりも影響が大きくなるという心理効果のことです。語源はミステリー小説のセリフに由来しているとされています。

例えば、
「最近よくがんばってるなあ」
と直接言うよりも、
「こないだお母さんが、最近がんばってるって褒めてはったよ」
と伝える方が、子どもの喜びは大きいということです。

もちろん根も葉もないことはウソになってしまいますのでわたしは「完全創作」はしませんが、少し脚色して伝えることは結構あります(笑)

以前、こんなことがありました。

ある子のお母さんとたまたま電話で話をしたときに、その子が家で勉強をがんばっているかをお聞きしました。
するとお母さんは「まあ、以前よりはちょっとだけマシになって机に向かうようにはなりました」とおっしゃいましたが、お母さんとしてはまだ満足できる状態には達していませんでした。
しかし、本人には「お母さんが家で最近よく勉強するようになったってえらい褒めてはったで!」
と伝聞形でちょっとオーバーに伝えたのです。
すると、その子は家庭での勉強量が目に見えて増えていきました。
「あの子最近、急に勉強するようになったんですけど、先生何か話してくださったんですか?」とお母さんに逆に聞かれるくらいでした(笑)
お母さんのおかげですよ(笑)

この場合、子どもからお母さんへの信頼度もアップするという効果もあり、一石二鳥です。
普段ガミガミ言うお母さんなのに、実は自分のことを褒めてくれていたんだ・・・。
ホントは褒めてはいなくても(笑)、子どもがそう思ってくれれば、親の愛情も伝わりますよね。

「伝聞形」で褒める効果は大きいものです。これからもちょくちょく使っていきます(笑)

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