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「やってみせ・・・」

こんにちは。陽塾代表の原田基生です。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

山本五十六の有名な言葉で、多くの経営者や指導者たちの人材育成の格言となっています。
「人材育成」といえば、社会人や学生などの「大人」の育成についてのイメージがありますが、子どもを育てることもりっぱな「人材育成」です。
子どもに、するべきことを指示する立場にある者も、この言葉を常に念頭に置いておく必要があります。

特に子どもの教育についてこの言葉を実践していく際に、大きなポイントが2つあるとわたしは思います。

1つめは「言って聞かせる」ことより「やってみせ」が先だ、ということです。

自分が率先して行動してから、口で説明や指示をしないといけないということです。口先だけで指示・命令しても「人は動かじ」なのです。
例えば、子どもに「勉強しなさい」と言っているのに、大人は自分が勉強をしているところを子どもにあまり見せません。
多くの大人は一所懸命仕事をし、努力しています。しかし子どもはそれを想像できません。

よって、ある程度意図的に子どもの前で「大人が学ぶ様子」を見せないと、「人に勉強しろっていうくせに、自分はしてないやん」となるのです。
子どもの勉強に、たまには付き合って一緒に考える(教えなくても結構です)とか、読書している姿でもいいので見せてあげるとかするとよいと思います。

2つめは「ほめてやらねば」です。

大人でも褒められるとうれしいものです。子どもなら、なおさらです。
どんな人にも「承認欲求」があり、みんな心の中では褒められたがっているものです。褒められても表面上は喜ばない子もいますが、本当はとてもうれしいはずなのです。
ただ、とってつけたような褒め方は逆効果です。子どものがんばったところをしっかり見て、心から称賛してあげると伝わります。
叱ることも当然必要ですが、褒めることなしに人材育成は行えません。

子どもも人格を持った一人の人間です。
子どもを指導する立場の人間は、大人と同じように、子どもをていねいに指導していかなければならないのです。

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