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言霊(ことだま)

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

授業中や勉強の最中に、すぐに「難しい」とか「分からん」などという言葉を発する子がいます。
わたしはいつも「マイナス発言をするな」とたしなめます。
言葉には大きな力が宿っていると考えているからです。

日本では昔から「言葉に宿ると信じられている霊的な力」のことを『言霊(ことだま)』と呼んでいます。
発した言葉が、現実に何らかの影響を与えると信じられていて、いいことを言うといいことが起こり、よくないことを言うと、よくないことが起こるとされています。
つまり、少し極端にいうと、「ものごとは言った通りになる」ということなのです。
その考え方では、言葉自体に霊的な力があって、その力が作用するということのようです。

わたしは、霊的なものというよりも、その言葉を使うことのメンタル面での作用や対外的な作用があると考えています。

「勉強するのはイヤ」とか「仕事するのはイヤ」とか、口に出して言ってしまうと自分の気持ちがどんどんマイナスになってしまいます。当然、効率も落ちるでしょうし、そのために結果もともなわないことになります。そうするとますます気持ちがマイナスになり、「どうせ~」などといい始めて悪循環に陥ってしまいます。
これがメンタル的な作用です。

また、マイナス発言ばかりする人と一緒にいてもおもしろくありませんし、気分が悪くなります。周りの人にそんな風に思われると人の心は離れていってしまいます。
『ハッピーエンドストーリー』といって、「ものごとを情熱的に、楽観的に、楽しそうにやる人のもとに仲間が集まり、賛同と協力が得られる」という考え方もあります。
これが対外的な作用です。

何でも言った通りになる、というのは極端ですが、少なくともマイナス発言をせずに、前を向いて元気にがんばることで、自分の望む方向に前進できるのです。
これが、わたしの考える『言霊』です。

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