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ブラックエンジンとホワイトエンジン

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

モチベーション(動機づけ・やる気)を生み出す原動力として、「ブラックエンジン」と「ホワイトエンジン」というものがあるそうです。

「ブラックエンジン」は、「このままでは入試に落ちてしまう」と思うように、危機感や不安、プレッシャーなどによる動機づけです。ストレスを抱えながらも何とかがんばり続けることになります。「つらいけどがんばらないと・・・」という感じです。

一方「ホワイトエンジン」は、「自分の将来のために志望校に合格しよう」とか「応援してくれる両親のためにもがんばろう」と思うように、自分自身や周りの人をポジティブにとらえる前向きな動機づけです。がんばることによって自分の心も充実します。

この2つを比較すると、一見「ホワイトエンジン」が望ましいと思えますが、実はどちらも大切な動機づけです。
例えば、つらい環境の中から歯を食いしばって多くの困難を乗り越え成功した人たちは、「ブラックエンジン」が強く働いたのです。「ブラックエンジン」の方が動機づけの力は強いようです。

ただし、ずっとこういう状態が続くと体も心も疲れてきます。「ブラックエンジン」はパワーがありますが、継続力は低いのです。

そこで、走り始めたらどこかで「ホワイトエンジン」に切り替えていくことで、モチベーションを保ったままの状態を長く継続させることができるようになります。

受験勉強にあてはめれば、はじめは「このままだったら志望校に行けない・・・」という危機感を持ち、「ブラックエンジン」で半ばイヤイヤ勉強を始め、がんばるうちに勉強のやりがいや周りの人への感謝などが生まれて「ホワイトエンジン」に切り替わって、長期間にわたる受験勉強を最後までがんばりきる・・・というケースがよくあります。

待っていてもなかなかモチベーションは生まれません。
はじめは「ブラックエンジン」からでもよいので、がんばり始めることが大切だと思います。

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