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グローバル教育

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

教育の場でよく「グローバル教育」という言葉が出てきます。
しかし、その内容については正しくはあまり知られていないようで、「世界で活躍できる人材に育てるために、語学をしっかりと学習させよう」くらいにとらえていらっしゃる方が多いようです。

グローバル教育とは、国際社会全体の中で教育を考えようという運動で、歴史は結構古く、1970年代にアメリカでその考え方がはじまったようです。現在は主にヨーロッパでさまざまな活動が行われています。
2002年にはオランダのマーストリヒトで「欧州グローバル教育会議」が開催され、その際に出された宣言では、グローバル教育は以下のように定義されています。

「グローバル教育は、世界の現実に対して全ての人々の眼と心を開かせ、全ての人のためにより大きな正義、平等、人権が必要であることへの気付きを促すこと。グローバル教育は、開発教育、人権教育、持続可能な開発のための教育、平和と紛争防止のための教育、異文化間教育などを含み、市民教育のグローバルな側面を表している。」

つまり、単に語学ができるということはとてもちっぽけなこと(というか当たり前のこと)で、真に求められているのは、まさに「グローバルな視点」で世界を見て、世界の人々の幸せに貢献できるような人材を育てる、ということなのです。

もちろん語学は必要でしょう。しかしそれ以外に、まずは世界のいろいろな国の文化やものの考え方を知ることです。日本人とアメリカ人と中国人ではやはり価値観や考え方が異なります。
それぞれの文化の中で育まれたものの見方や考え方を理解し、それをふまえて世界で生じるさまざまな問題を、武力ではなく話し合いで解決に導くことができる力をつけること。これこそがグローバル教育の目的なのです。

小中学生が勉強している内容は、将来自分のバックボーンになる、非常に基本的でありかつ重要なことです。テストとか入試のためだけに勉強するのではありません。だからこそ、ちゃんと勉強をしなければならないのです。

わたしも教育者の一員として、そのことをしっかりと肝に銘じて子どもたちを育てていきたいと思います。

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