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「時間」よりも「時刻」を決める

こんにちは。奈良県の広陵町にある陽塾の代表・原田基生です。

家庭での勉強習慣を身につけることは小中学生にとって非常に重要なことです。

懇談などで塾生の子たちの家庭での様子をお聞きすると、多くの保護者の方が「家ではなかなか自分から勉強しない」とおっしゃいます。
これは陽塾の子だけでなく、これまで20年以上教師をやってきた中でも、最も多くの保護者の方にお聞きした「悩み」のひとつです。

「家で自分から勉強しない」というのはつまり「家庭学習の習慣がついていない」ということです。
子どもの意志は大人に比べると弱いものです。習慣化されていなければ、毎日自分から勉強するのは困難です。

わたしは懇談などで家庭学習の習慣づけのために、家で勉強をするとき、「毎日〇時間勉強する」と決めるよりも、「毎日〇時から勉強する」と、勉強を「開始する時刻」を決めるようにアドバイスします。
陽塾は小学生は5時半から、中学生は7時20分から授業が始まりますので、小学生は5時~6時くらい、中学生は7時~8時くらいの間で、家での勉強の開始時刻を決めるように言います。
こうすると、塾のある日は塾で勉強、塾のない日も同じくらいの時間帯に勉強することになります。これが習慣化の第一歩です。

はじめはいちいち気合を入れないと勉強できませんが、何週間かがんばって継続するとその時間帯になると何となく体が「勉強モード」になります。こうなればしめたものです。

「毎日〇時間」の場合は、下手をするとその時間だけ机に向かっていればよい、となってダラダラと中身が薄くなる可能性がありますが、「毎日〇時開始」の場合は、すべきことが早く終わったらあとは自由にしてもよいので、ダラダラにもなりにくいのです。

とはいうものの、やはり完全に「習慣」にするには時間がかかります。粘り強い、継続的な指導が必要です。
これからも、長い目で子どもたちをしっかりと指導していきたいと思います。

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